「受験フードマイスター(*)による体験談とおすすめレシピ」シリーズ!
受験フードマイスター受験番号1番を持つ、くりたひろみさんによる季節に合わせた、愛情たっぷり『おすすめお弁当レシピ』のご紹介です。
レパートリーの一つに加えて、毎日のお弁当作りに役立ててもらえると幸いです!
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蝉の声が聞こえる季節になりました。受験も勝負の夏。夏期講習などで、お弁当を持って行く場面も増えますね。
この時期になると、私が高校生の夏のお弁当を思い出します。大好きだったエノキのベーコン巻きが、傷んで食べられなかったのです。料理がそれほど得意ではなかった母が、仕事に行く前に作ってくれたのに、と申し訳なくて、でも食べられなくて。後にも先にも母が作った食事で残したのはこれだけです。自分の子どもには同じ思いはさせたくない、と、お弁当の衛生面には気をつけています。
食中毒予防の3原則は「つけない」「増やさない」「やっつける」です。「増やさない」で活躍するのが保冷剤。なかでも冷凍おかずは、手軽で使いやすいです。保冷材に頼り過ぎてもよくないですが、おかずも保冷剤代わりになると安心感が増します。冷凍食品も販売されていますが、手作りも出来ます。
我が家の人気の冷凍おかずが、ゴーヤチャンプルー。沖縄在住の同じ受験フードマイスターで、野菜ソムリエ上級プロの堀基子さんに、ゴーヤチャンプルーは冷凍できる、と教えていただきました。ポイントは、豆腐を入れないこと。彩りもよく、我が家の夏のお弁当の定番おかずになりました。
ゴーヤの苦み成分「モモルデシン」は胃腸を刺激し食欲増進効果が期待できます。
食欲が落ちがちな暑い夏にぴったりの食材です。
▼冷凍できるゴーヤチャンプルー
〇 材料 〇 〈おかずカップ8個分〉
・ゴーヤ 1本
・ポークランチョンミート 150g
・卵 2個
・塩 2つまみ
・マヨネーズ 大さじ1
・サラダ油 大さじ1+大さじ1
・ナンプラー 小さじ1(なければ薄口しょうゆ)
〇 作り方 〇
①ゴーヤは縦半分に切り、種を取り出す。白いワタは残っていても大丈夫。斜め薄切りにし、塩2つまみをまぶしておく。水分がうっすら出たら、さっと水洗いして絞る。
②ポークは5㎜幅の短冊切りにする。大きさや厚さをゴーヤに合わせる。卵2個はボウルに割り入れ、マヨネーズを入れて溶く。
③フライパンにサラダ油大さじ1を入れて熱し、卵をフライパンに入れる。ヘラなどで大きく混ぜて火を通し、元のボウルに戻す。
④フライパンに残りのサラダ油大さじ1を入れ、ポークを炒める。表面が少しカリッと焼けたら、ゴーヤを入れて、緑が鮮やかになるまで炒め合わせる。
⑤卵をフライパンに戻し入れ、混ぜ合わせ、ナンプラーを入れ、全体に味と香りをなじませる。
⑥シール容器におかずカップを並べ、ゴーヤチャンプルーを入れ、冷ましてから蓋をして冷凍庫で冷凍する。
お弁当に使うときは、そのままお弁当のおかず入れに、ポンと入れるだけです。1週間を目安に使い切りましょう。
もう一つおすすめなのは、梅干しを炊き込んだご飯です。2合で小さな梅干し1個が目安です。梅干しの殺菌効果は梅干しの周りだけ、という研究結果があります。梅干し炊き込みご飯は、梅干しの成分をごはん全体にいきわたらせることができる、先人の知恵です。意外と梅干しの味や香りはあまりないので、梅干しが苦手なお子さんも食べられます。
他にも仕切りはレタスでなく、青じそやハランなど、菌がいそうな凹凸が少なく、抗菌効果があるものを用いる、等ありますが、最大の対策は、同じ物を自分にも作ってお昼に食べる、です。大丈夫だったか、何か怪しいものがなかったか、子どもが気付かない小さな変化に気付いたり、子どもが残した原因が分ったりします。
子ども達が夏期講習や模試で受験の夏を乗り越えるように、お弁当作りも先人の知恵や友人のアイデアを用いて、この夏を乗り越えましょう。
*受験フードマイスターとは、毎日の食事を通じて受験生をサポートし、受験当日に最高のパフォーマンスを発揮するためのコンディション作りを学んだスペシャリストです。お子さんの年齢や試験当日までの期間に合わせ、食事で気をつけるべき点を学び、受験生の心と身体の健康を食で応援することをめざします。
PROFILE | くりたひろみ |
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受験フードマイスター受講番号1番を持つ野菜ソムリエプロ。 |