「受験フードマイスター(*)による体験談とおすすめレシピ」シリーズ!
受験フードマイスター受験番号1番を持つ、くりたひろみさんによる季節に合わせた、愛情たっぷり『おすすめお弁当レシピ』のご紹介です。
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秋の訪れを感じられるようになりました。秋は美味しい食材が並ぶ季節です。その中でも子どもには体や脳のコンディションを整えるものを食べさせてあげたい、というのが保護者のお気持ちでしょう。
魚の油にはDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸が多く含まれています。DHAは人間の脳の脂質中にも多く含まれており、記憶や学習といった脳の機能に重要な役割を果たしていると言われています。魚の中でも、赤身魚(マグロ・ブリ)や青魚(サバ・サンマ・イワシ・アジ)に多く含まれます。「食べさせたい」と思う親心に反して、魚は子どもがあまり食べてくれない食材です。食べない理由でよく耳にするのは「骨があるから」。お弁当のように、食べる時間が短いのに骨があるのは、非常に疎まれがちです。とはいえ、作る側も毎回骨を取るのは面倒です。
そこでおすすめなのが、手作り魚フレークです。魚調理は時間がかかって大変、という人も、3枚おろしや切り身を使えば骨取りが楽です。ひと手間ですが、塩を振り魚から水分を出すと、臭みが取れて美味しく仕上がります。作り置きも出来ます。冷蔵庫で保存し3日を目安に食べきります。
我が家はお正月にブリをまるごと一匹買うので、アラで作ることもあります。アラは骨取りが大変ですが、値段もお手頃ですしゴミが減るので、環境に優しい料理と言えるでしょう。
ご飯に乗せてもよし、おにぎりの具もよし。これから秋から冬にかけて、サンマ、サバ、戻りガツオ、ハマチ、ブリなど、DHAが多い魚の旬が続きます。これを機にご家庭でお気に入りの「魚フレーク」を見つけてください。
▼お好み魚で魚フレーク
〇 材料 〇 〈おにぎりの具8個分〉
・お好みの魚の切り身:正味200g(皮付きでも可)
・塩:適量
・いりごま:お好みで
【合わせ調味料】
・おろしショウガ:小さじ1
・しょうゆ:大さじ2
・砂糖(あればキビ糖):大さじ1
・酒:大さじ1
〇 作り方 〇
① 魚の切り身に、塩を薄く振り、10分ほど置く。
水分が出てきたら、水で洗い流して、キッチンペーパーなどで拭く。
② 合わせ調味料を混ぜておく。
③ フライパンに魚の切り身を皮がある方を下にして置き、火を付ける。
皮がなければどちらでも良い。両面を火が通るまで焼く。
④ 火を止め、フライパンの中で皮や大きな骨があれば外す。
(やけどに気をつけて)ヘラで身を切るように細かくする。
⑤ ④のフライパンに②の合わせ調味料を加えて火をつけ、弱めの中火にする。
更に細かくなるようにほぐしながら混ぜ、汁けがなくなるまで火を通す。
(この時にヘラを泡立て器に変えると、空気を含んでふんわり仕上がる。)
⑥ お好みで、いりごまを加える。
他におかずは、秋ナスで無限ナスや、きのこたっぷりのオープンオムレツなど、秋らしい食材で季節を感じましょう。
娘達はありがたいことに魚が大好き。アジやサンマの塩焼きは1人1匹自分で食べる、がルール。幼稚園の頃は身が骨にたくさん残ったり、お皿から落ちて食卓を散らかしたりと散々でしたが、成長につれ綺麗に食べられるようになりました。魚は、親として「待つ」ということを教えられた食材でした。秋は周りも成績が伸びてきて、思ったほどお子さんの勉強の成果が出ないこともあるかもしれません。保護者も焦ると思いますが、お子さんの成長を信じて、じっと待ちましょう。努力はいつか成果が出ます。
*受験フードマイスターとは、毎日の食事を通じて受験生をサポートし、受験当日に最高のパフォーマンスを発揮するためのコンディション作りを学んだスペシャリストです。お子さんの年齢や試験当日までの期間に合わせ、食事で気をつけるべき点を学び、受験生の心と身体の健康を食で応援することをめざします。
PROFILE | くりたひろみ |
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受験フードマイスター受講番号1番を持つ野菜ソムリエプロ。 |